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永遠のマリア・カラス
20世紀最高と言われた(らしい)オペラ歌手マリア・カラスの、キャリアのピークを過ぎた後の話。オペラなんて観たことがないし知識も無いから大丈夫なんか??とやや心配してたけど全く問題なしでした。 伝記・自伝ものは結構好きで駄作も含めて数は観てる方やと思うけど、永遠のマリア・カラス、良かった!実在の人物一人を描く場合、当然のことながら撮り手の主観がかなり入ると思う。この映画の脚本・監督を担当したフランコ・ゼフィレッリはオペラ演出家でありマリアの親友でもあった人で、曰く「皆が知らないマリアの一面を形に残したくてこの映画を撮った」ということです。そんなわけでゴシップ的な部分が削ぎ落とされて、マリアの心情に焦点が当てられているところ、そしてその視点に優しさというか愛情が感じられるのが良かったと思う。気持ち悪い言い方になってしまった!けど、やっぱその人のことがほんまに好きじゃなかったら映画なんて撮ってほしくないからなー。観客の視点=プロデューサー役のジェレミーアイアンズの視点になるように撮られてるのも、話に入り込みやすくてよかった。 ごたくを並べてしまいましたが、何が良かったってやっぱマリアを演じたファニーアルダンの演技!!!そしてプロデューサー役のジェレミーアイアンズの演技!!!地味なところではお手伝いさん役の演技!!特にマリアが夜中に絶頂期の自分のレコードをかけてそれに合わせてくちずさむんやけど、もう昔のようには声が出ない・・・と崩れ落ちるシーン。あれは凄い。上の三人全員が関わってるけどあんなすごい演技は最近観た映画では思い浮かびません。あのシーンのためだけにDVD買ってもいいかも(=何度でも観たい)と思うぐらいです。衣装もかっこいいし(マリアの衣装は全てシャネルらしい)、オペラシーンも美しいし、ストーリー展開も無理が無い。あとメジャーな曲を選んで挿入してくれてるので、マリア・カラスの歌の凄さが素人耳(?)にも分かりやすいのがうれしかったです。Divaって言葉は最近でこそどんなジャンルの歌手にも使う(し、使いすぎや)けど、元々はラテン語(たぶんgoddessて意味)なのでオペラの主役女性歌手に使われてたはず。オペラのことはやはりよう分かってませんが、これがDivaなのね!とやけに納得してしまいました。だって、車から降りただけでDIVAの光で画面が眩しいから! ※写真の下からネタバレってやつになりますので、観る予定のある人は読まないで下さいね。 上がファニーアルダン演じるマリア・カラス。下がご本人(たぶん晩年)。全然似てないのに違和感なし。 ストーリーとしては、声が出なくて散々なステージをしてしまったこと(奇しくも日本公演って設定)と恋人の船舶王オナシスに捨てられて傷心のマリアが閉じこもってることを心配した周りの人間が再起を賭ける企画を練るって話なんやけど。その企画ってのが、絶頂期のレコードに合わせて口ぱくをしてオペラ映画を撮るってやつなのです。劇中劇の撮影風景であるオペラシーンはそれはそれは素晴らしいんですが、乗り気なマリアを観ながら「あぁ、ほんまにそれでいいわけ?まじで???」とモヤモヤしてしまった。だって口ぱくやで!?そら自分の歌やけどさ、て。でも最後の3分の1から様相が変わってきて、ここがこの映画の優れているところやと思う。というかあたしの好みの部分。死に体→虚構→蘇生を経て真実を選ぶまでのファニーアルダンの表情の変化が最高です。ところでファニーさんこの映画で初めて(?)英語を話すトレーニングを受けたらしい・・・恐るべしフランス女優。今年57歳でっせ! 地味やけど良い映画。観てよかった。
by catchafire1980
| 2006-05-25 01:45
| 映画
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