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さて!すんばらしすぎるLedisiのライヴを観て身も心もパッカー!と開いたわたしですが、一つだけ、ほんまに一つだけライヴ中にどうしても頭をよぎっていたこと。それは、どうやったってAnibade不在が痛い!!!!!ということです。今回のバンドはLedisiが移籍の際に「あたいバンドが欲しいわい!」と言って実現したということで、結成3ヶ月あまり。新入りLedisiの希望が叶えられたってだけで喜ばなあかんのかもしれん。Anibadeと比べるのは酷ってこともわかる。でも実際観てこんなに差があると思ってなかったからびっくりしてん。NYで観たときは野外やったこともあってそこまでバンドの音は細かく聞こえはんかったけど、今回は初めて観たブルーノート大阪と同じ環境で観たから差が歴然としてた。 Anibade(アニベードじゃなくてアニバディと読む)とはLedisiのミドルネームで、かれこれ10年以上前(90年代前~中半らしい)にオークランドで結成されたLedisiをメインとするバンド。メンバーはSundra Manning (keyboards, songwriting), Cedricke Dennis (guitar), Nelson Braxton (bass), Wayne Braxton (sax), Tommy Bradford (drums)という編成。あとサブでLeGerald Normandがバッキングヴォーカルに加わっている感じ。ベースとサックスの双子はBraxton Brothersとしてアルバムも出している(というかAnibadeより知名度も評価も高いので変な説明になってるけど)凄腕。ベースなんてブリンブリン!ちなみにNelsonはLeSunと共にTake Timeの作曲作詞でもクレジットされてます。ドラムのTommyはほんっとわたしが大好きなタイプ(どういうのって説明できへんのが残念だ)のプレイをする人で、スカッと気持ちいいとこで叩いてくれるんやな~。ファンクもジャズも器用っていうより野性のフィ~リングでやってる感じ(ほかのアルバムで叩いてるのご存知な方いらしたら教えてください!)。そしてそして才能豊かなSundra”Sun”Manningサンのクールなハモンドオルガンとかー、いやキーボード各種何でもいいんやけど、とにかく何てったらええんか、クールなんです。5年前のライヴではAaliyah”Rock The Boat”のキーボード弾きながらうれしそうにしてた(Ledisiもローッザボー♪ローッザボー♪て歌ってた!!)のが印象的でした。最初の2作は二人の共同レーベルLeSun Musicから出してるし曲もほとんど共作、Sundraん家の自宅スタジオで録音したからよく聴くと誰かがトイレ流してる音が入ってるって冗談かほんまか、初期のインタヴューでは語ってました。LeGerald NormandはSoulsingerの歌詞カードんとこの「Anibade – The Band」って紹介されてる写真には載ってるから一員として考えていいと思うんやけどWikipediaのLedisiページをはじめとするAnibadeの説明文には大体入ってないねんな~。アルバム内でもBacking VocalやSoulsinger収録のFree Againの作詞作曲にもクレジットがあります。そういえばSnoring(Ledisiのいびき)の脇で聞こえる笑い声もSundraとLeGeraldてあるね!ずいぶん昔からの友達らしい。実力の備わったメンバーが公私ともに仲良い上、長いこと一緒にライヴ活動やってきてんねんからライヴのときの素晴らしさといったら…すごすぎて~すごすぎて~ことば~に~できな~い~♪です。まとまりとかグルーヴとかそんな言葉じゃ表しきれへんねん。がっしりとした枠みたいな、ぶっとい腕に包まれてるみたいな安心感が確かにあるんやけど、その安心感だけじゃなくて一人一人の楽器の個性も立ってる。かつ自由。でもそのすべてがLedisiのヴォーカルに向いてるという!Ledisiがどんなアドリブ入れようが(対応できる、っていうのはもう当たり前で)絶妙にからんでくるし、引くとこは引くけどつまんなくならへん。 …てそんなつもりじゃなかったのに気づいたらAnibadeの魅力について行数費やしてしまった。最初の2枚もAnibade全面バックアップで作られてるので、それ以外のLedisiって客演ぐらいでしか聴いたことなかったわけです。だからこそLost And Foundを聴いたときも何か軽めやな…と物足りなさを一瞬感じ、唯一Anibadeが参加してるUpside Downで「お!」って思った。 だからね、今回のバンドがあかん!て感じたのはLedisiを観るときにはやっぱAnibadeが基準になってるからなんやなーと(福岡の1stはさすがに…やったけど)。でLedisiがソロのときに無表情やったりするのは疲れてるのに加えてやっぱ乗り切れてないとこがあんのかなーと。話によると、LedisiがオークランドからNYに基盤を移すときに、オークランドベースでやってるAnibadeたちとはとりあえず離れた体らしいんやけど。Verveに連れて来られへんかったのか?責めてSundraさんだけでも!?と思ったけどそんなのよく考えたらSundraさんの意思もあるもんな。ちっ。てことでAnibade待望論が心の中で猛烈に吹き荒れた数日でもありました。 さて、ここからトリビアタイム。 そんなこんなで福岡に着いたわたしはビルボード前でLeGeraldさんに遭遇!で、「ロンドンでも観たよ!」と言ったら「覚えてるよー!!」と言うのでほんまかいな…と思ったら「友達と来てたよね~べらべら…」とまじで覚えてる感じだったので、これはうれしい、ってことで「あのライヴほんと良かったねー!」つったら「ハッ!ほんとよ~!あのライヴは凄かったワ!」と目をローリンさせながら手を胸の前で組んでらっしゃいました。で調子に乗って大阪は二日目の2nd良かったわ!て言ったら「東京二日目2ndと大阪二日目2ndはのってたね~」と言ってました。外に出てるメンバーの名前を見て「あらっ名前間違ってるーぷん!」と言ってるので見てみたらLeGerald NormandやのにNormanになってる、上に現在彼はPhoenixと名乗っておりそれで活動しているので二重の間違えにもう!ってな感じでした。ダメよね~Dいるのにねぇ~とか言ってるうちに何かなじんできて、たぶんそんなこんなでゲストリストに入れてくれた、のか? ライヴが終わった後またもやLeGeraldと話す機会があったので勢いもあって懸案事項をぶつけてみました。ずばり、「わたし、Anibadeが好きやったんですけど…」と。そしたら、「僕も!!あのバンドはほんとにすばらCからねぇ…僕も彼らが恋しいんだよ…でも仕方ないんだよね…」と、あからさまに今のバンドよりAnibadeの方が良いに決まってる旨を白状してきたのでビツクリ。今のバンドに対するフォローゼロでしたけどいいんでしょうか。でもとりあえずLedisiの旧友Phoenixさんがそう思ってるってことはきっとLedisiともそうズレは無いのかなぁ…と邪推しつつ「やっぱそうですよね…Ledisiはどう思ってんのかなぁ?」とちらっと訊いてみたら「(目ローリン)んー、まぁそう思ってるかな…でも…ごにょごにょ…」と言葉を濁していたのでこのソフトなおにいたまを困らしてはいけない!と次の話題へ。で、Anibadeとは連絡取り合ってるんですかね?というと、Ledisiも含めてやっぱ友達やから電話とかはしてるよ~とのこと。で、「Ledisiが行っちゃってから(オークランドを離れてからという意味と思う)、Anibadeどうするー?みたいな話になったとき、バンドの皆が『キミも良い歌手なんだから僕ら、キミのことサポートするよ!』て言ってくれて、これから僕のバックもやってくれることになってるんだ!」とのことですよそこの奥さん(耳打ち)。来年ぐらいアルバム出して、日本にもツアーで来るつもりらしい(集客できるかどうかは度外視…ていうかAnibade見たさに是非皆で集いたいところ)。 さて、Ledisiさんご本人ですが色々話聞けたなーと思ってたけど今にして思うとこんなとこで書くことじゃない話ばっかやった…。あ!でもこれはいける、ってことで <iTouchで鑑賞しながらご本人の生コメンタリーが聞けたのでご報告します> ・冒頭のIN The Morningのシーンが始まったとたん「だれこのホットな子は~(自分)!」とご満悦。 ・Ledisiの姿と思わず見比べて(だってPVの中の人がすぐそばにいるなんて状況なかなか無いやん??)みてハッ!と気づいたので「なぁ、この(緑の)ダウンベストって…」て言ったら 「そうよ、今着てるこれ!」と即答。臨場感! ・「ダウンの下に白着てるやつが先に出てくるけどほんとは赤着てる方を先に撮影してんで、変な感じやわー」・「ちなみにこの赤のときに履いてるブーツもちょういかすやろ!これもうちにあんねん」 ・「スリッパ履いてるシーンな、監督に裸足になれって言われたけどイヤや!って言うてスリッパになってん」 わたし「…なんでですの?」 「だって爪ちゃんと塗ってへんかってんもん!汚いから絶対いややって言うてん!」 わたし「…」 (撮影なんやし塗ってもらったらよかったんでは…??言えへんけど) ・「このビデオはいつものあたしって感じやろ(←言いながら眠そう)」 ・お疲れで目もうつろなくせになぜか、PVの中で自分の胸の谷間が露わになるとテンション上がり気味に「あっ、オッパイ出てる!」「また出た、あたしのオッパイー!」と毎回報告。あれは一体何やったんやろ…自分で自分の胸を。笑けてしゃあなかってんけど。半端じゃなくオッパイ主張してたので私たちも観るときは「またオッパイ出てる!」といちいち反応していきましょう。 うーんあと何があったっけ…あとは細切れの情報ですが(こんだけ書いて最後ぐだぐだ)… ・ヨーロッパ盤?のジャケットの写真は全く気に入ってないらしい(確かに卵みたいやもんな)。 ・滞在中はマクドを愛用。 ・お土産には酒 ・iTouchを欲しがってるので「iPhoneあるやん、あんたら…」と言ったら「電話なんていらんもん!あたしが欲しいのはコッチだけ!」とキッパリ。シンプル派らしい。 何十年に一人の逸材・ソウルシンガー界の至宝のLedisi様。ステージを降りた素顔(いやステージ上のあの感じそのままとも言えるけど)は疲れてブーって顔してると思った1秒後にはニカッと笑って冗談言ったりアハハと声上げて笑ったり、少女というより少年みたいな、でもとんでもない強い芯を持った素敵な人でした。 あ、そうそう!これ結構大きな情報と勝手に思ってるんやけど…現在Ledisiについてる人っていうのが伝説の?敏腕マネージャーで、LeGeraldさん曰く「彼はLedisiのためにBigger thingsを次々と企画してるんだよー。彼女のに相当惚れ込んでるんだ!」とのこと。この人、ベットミドラーやらアルジャロウのマネージャーとしても知られてる人らしくてほんとにやってくれそうな風貌(思い込み?)!重鎮たのんまっせー。ちなみに今んとこの予定では来年韓国と日本をまたぐアジアツアーを予定してるらしい。実現するかどうかは別としても何だか期待しちゃうね! てことでいつものように全くしまりませんが、わたしは引き続きLedisiを熱血応援してゆきます!ふがふが(鼻息)!
by catchafire1980
| 2007-12-07 02:47
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