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Me'Shell Ndegéocello
@ Billboard Live Osaka 2nd Stage 5/8 Peace Beyond Passionリリース当時、「ベーシスト」という言葉や読めへん名前などにつられてなんとなく購入。「なんじゃこりゃ!?」と思ってからはフルアルバムは全て買っています。毎アルバム聴く度に、Ndegeocello先生を初めて聴いたときと全く同じ感想をもつことになるんやけど、それは「なんじゃこりゃ!?」「こんなん初めて聴いた」「かっこいいー」の三つ。アホみたいやけど素直に言うとこんな感じ。で、何回聴いても言葉にできるような感覚は浮かんでこず、だからと言って1曲を50回連続で聴こうって感じでもない。偏執傾向があるわたしにとってはお気に入り度と再生回数がマッチしない珍しいタイプの人でもあります。2000年のCookie : Anthropological Mixtapeを聴いたときには、ンデゲ先生これはなかなかとっつきにくいんちゃう?と一瞬思ったけど、何回か聴いてるうちにどんどん身体に入ってきて、今となってはンデゲ作品で一枚選ぶとしたらこれかもしれんというぐらいのところに位置しています。チンパン君のジャケットもポップでめっちゃ好きやし。で、新譜The World Has Made Me The Man Of My Dreamsやけど、一聴して気に入った!ロックといっても最近のR&Bが傾倒しているクラシックロック系じゃなくて、メタル系。ハード。ジャンルとか関係無い!と言ってしまえばそれまでやし音楽聴いてるときにそんなこと考えるわけじゃないけど、思えばンデゲ先生のロックへの傾倒は初期のアルバムからうかがえたし、Cookieでは全面に打ち出されていたと思う。ので、今回の新譜が出たときに「ロックになっちゃっててちょっと違うと思った」みたいな感想があちこちで出されてたのが意外なぐらいでした。今までばりばりR&Bやったことなんてなくない??余談ですが、90年代後半はいわゆるネオソウル系の人たちってライヴになるとジャズのアプローチでアレンジするのが主流やったけど、2000年入ってからはめっきりロック的アレンジが主流やんか。ンデゲ流にやっと時代が追いついたんかもしれません。話を戻して…今回の新譜はメタル系のハードなロックにエレクトロ風の音が混じり合ってて、今回もまたンデゲ先生のやりたい音楽を堪能できる一枚でした。ここ何枚かと比べたらかなり歌ってて、楽器をそれぞれ聴くとハードで攻め!って感じがするのに全体の感触は女性的というか、なんだかしなやか。Cookieが出た頃やったか、「自分の声好きじゃないからできることなら歌いたくない」とか言ってるの読んだけど、音楽の一要素として聴いたとき、やっぱりンデゲ先生の音楽には不可欠やし、(当たり前かも知れへんけど)ものすごくしっくりくる。 過去に何度も来日しているのにことごとく見逃し、悔しがりながらライヴの感想を読んだり聴いたりしていると「ずっと後ろ向いて黙々とベースを弾いていた」「既存の曲を一切やらなかった」なんていうのが結構あって、先生はやっぱりご自由で!というか声と同じぐらいベースが好きなわたしとしてはそれのどこに問題があるのか?ぐらいに思っていました。確かにライヴって、昔の大ヒット曲が聴きたい!とかどのアルバムからやるのかな~とかいう期待や想像をするのがまた楽しいんやけどさ。でもンデゲ先生に関してはわたしはそういう期待の仕方はしないので問題無いなーと。や、もちろんThe Wayとか聴いたら驚喜しますけども。でもンデゲ先生が「ハ~イ、みんな会えてうれしいわ!」とか言って皆が知ってる曲をニコニコ歌ってたら怖い。そんなこと期待してるファンはいるんかいな??ちなみに先生がライヴとアルバムの違いをご教授されてる貴重な映像はコチラ。わたしはこれを観て、公にも先生と呼ぶことにしました(どうでもいいね)。だってど素人にも分かりやすいって先生としては完璧やんか。てことで初ンデゲ、はりきって行って参りました。 ドキドキしながら待っていると、まったくもったいぶらずにバンドの一員として揃って登場。ちっこ!迷彩柄のハーフパンツに紺×オレンジのパトリック、赤のでっかいパーカーに黒っぽいスカーフをぐるっぐるに首に巻いているスキンヘッドその姿は…弁慶?ちっちゃいけど頑固そうなご様子はイメージ通り。意外にも両手を胸の前でふわっと合わせながら “Thank you for coming out…We’re gonna play some music so…hope it will make you feel good” (来てくれてありがとうございます。これからわたしたちで音楽やるので、楽しんでもらえたらうれしいです) と一礼。小さい声でボソボソ言うたはったけど、最大限のサービス精神を発揮されたと受け取りました。そして、ンデゲ先生のライヴに対する姿勢が分かった気がした。ここでこっちもこれから起こることに心の準備ができとかんとあかんのちゃうかね!先生が音楽やるんやから、楽しめたら楽しめばいいし、そうじゃないならそれはそれでしゃあないしと。一曲目は新譜の実質的な一曲目、The Sloganeer:Paradise!!!キャッ!この曲で新譜に一気に入り込めてんから、聴けてうれしかった!この曲そういえばAmelのライヴに向かう新幹線の中で聴いてんけど、高速で走る車窓にぴったり合ってた(オフィシャルじゃないけどこんなビデオがあった。やっぱスピード感ですね)。いわゆる疾走感やわね!新幹線に乗る際はンデゲ先生を是非。その後はめくるめくMeshell Ndegeocelloの世界。目をつぶって聴いてたら自分がどこにいるんかわからへんくなりそうになったよ。宇宙。ドラムはンデゲ先生のお気に入りって感じやったけど、確かにすごいチキチキぶり。手数がすごく多くてものすごいテクニーク!と思ったんやけど、そんな上手な人なはずやのになぜか肝心なとこでどたつく印象があって、マイナスポイントというよりは不思議でした。あたしなんて全くのど素人やからあくまで聴いた感じでしか言えへんけど、どう考えても後ノリとかじゃなくて変にどたつくの。それでもひとつの音楽として見たときには何の遜色も無かったんやけど、ベースもギターも言えることやけど、自分のテクニックがどうのっていうよりはンデゲ先生の要求に応えるべく必死でついていってるって感じが新鮮でした。あのアルバムの世界を再現するだけじゃなくて更に展開させるってすごすぎるやろ、バンド。ンデゲ先生も2.5曲分ぐらいベースを披露してくれました。ベース持った、と思ったら延々同じフレーズを弾いてたり持ってるだけ、ってこともあったけどyoutubeとかで散々見かけてたあのボロボロのベースを間近で見られて興奮しました。アレや!と。ベースの音色もずーっと聴いてきた通りのもちもちというか、ねばねばした感じの音で。歌ってるときもベースを弾いているときもほとんどずっと目を閉じていて、それもイメージ通りの御姿でした。途中バンドの演奏を聴きつつステージ上をうろうろ歩きながら、手拍子とか手を振ったりとかでリズムを刻むんやけど、普通の倍速でリズムとってるんやね。興味深かったです。 えーと…ほんまにあんまり言うことないんやけど、すごかった。ファンと目に見えるやりとりをして一緒に盛り上がっていくようなライヴを期待したらがっかりなのかもしれへんけど、この人のライヴはそういう風にはできてないからしゃあないよね。そんなことアルバム聴けばわかるような気がするんやけど…。むしろ、やりたい音楽の実験の発表会。ロック、ジャズ、ファンク、エレクトロ、全てを飲み込んだ気持ち良いぐらいに潔いンデゲ節。エンタテイメントという観点ではありえへんショウなんかもしれへんけど、ライヴ、生、っていう意味ではあれ以上に「生」を感じるのは無いと思いました。ベースラインが脈打って歌声が呼吸していて、。そうそう、新譜を聴いて感じた女らしさとかしなやかさってンデゲ先生のヴォーカルにあるんや、とライヴを観て思いました。動きとかいでたちからは全く女性を感じへん(というか性を感じへん、というか性別を超越した感じというか…)のやけど、歌声だけは女っぽいのね、やっぱり。声はあたしよりもよっぽど女子でした。そういえばどっかでベースとギターがの大好きCookieの一曲目、Dead Nigga Blvd.のフレーズ弾いてたよねえ。あれドキドキしたわ。かっこよすぎる。 アンコールなんて無さそうと思ったけど、ジャパンツアーファイナルってこともあってか登場!ありがと、とまたボソボソ言ってなんとJoy Divisionのカバーをやってました!意外すぎる選曲。どの曲やったかさっぱり思い出せへんけどカバーやるときのンデゲさんの凄さって、全く新しい解釈やのにオリジナルの良さを残せるところやと思いました。EW&FのFantasyしかり。ほんっとかっこよかったー。がっちりと1時間ちょっと演奏した後、ボソっと(たぶん)ありがとう、と言ってさっぱり退場していきました。余韻を楽しむ間も無く終わったけど、あれでいいんやと思った。楽器がああやったとかあんなライヴ見に行ったんじゃない、とか色んな感想を見かけるけど、あたしとしてはむしろ意外性が無いぐらいに思った通りの自由で、でもストイックで攻めの姿勢を崩さないかっこいいライヴでした。うわーもう二度と見逃したくないわー。 ちなみに2曲ほど終わったところでぐるぐる巻きのマフラーみたいなのを取って、その代わり?に赤パーカーのフードをずーっとかぶって演奏しててんけど、その姿はまさにテレタビーズのポーちゃんでした。色々聞いた風なこと言ったわりに、正直言って今ンデゲ先生の姿を思い出そうとしたらポーが浮かびます。先生はポー。
by catchafire1980
| 2008-05-14 22:53
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