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※年始数ヶ月の空白を埋めるシリーズその2
Esperanza Spalding ![]() 5月末頃から今でもよく聴いてるのが、9月に来日決定しているEsperanza Spalding23才。 ※チケット売れてへんみたいなので詳細!まだ日はあるけど、油断してると忘れちゃうYO。〔ビルボード大阪9/3(木)、ビルボード東京9/4(金)9/5(土):自由席¥7400、カジュアル席¥5400〕どんな素敵かは後方のYoutube映像で! 普段わたしが好きなタイプの、ゴリゴリで濃厚なヴォーカルとサウンドからは離れてるんやけど、この心地よさとセンスの良さ、ベースの気持ち良さで病みつき。 若干20歳にしてBerklee College Of Music(バークリー音楽学院)在学かたわら(飛び級しまくってるとしたら卒業後かな?)歴代最年少で講師も務めた(で今も講師らしい)という、歌も唄う天才ウッドベース弾き。曲も書くし詞も書きます。幼少期の長期にわたる病気がきっかけで小、中学と学校に行くことはほとんど無く(一度自宅学習の味を覚えたら、学校で言われたとおりにして合わせてられなくなったらしい)、また裕福ではない母子家庭という環境もあって、↑のバークリーで~みたいな肩書きから連想されるエリート・インテリってイメージとはかけ離れた経緯でバークリーにたどり着いたみたいです。 4歳のときに観たYo Yo Maの演奏に刺激を受けて最初は地域の子供・大人混成のオーケストラみたいなとこに10年ほどヴァイオリニストとして在籍、15歳の頃にはバンマスになるぐらいの腕前になる(!)。自宅学習からもう14,5の頃高校に通うようになるけど、もうヴァイオリンは弾きたくないと先生に言おうと学校に行ったその日、学校が新しく買ったウッドベースを目にして手に取ります。結局その学校は1年で中退、GED(大検みたいなやつ)を取ってPortland State大学に入学。今度は大学のオーケストラでチェロを担当(ベースもやってたみたい)。学士は3年で修了したEsperanzaは大学の先生の薦めでバークリー音楽院に入学することに。インタヴューでは「先生がわたしにバークリーバークリーって言ってくるから、何なのそれ??て感じで、バークリーって何なのか全く知らなかった」とか言ってます。あたしでも知ってるのに!試験の募集期間は過ぎてたものの、Portland State大学の先生の後押しもあって、ポートランドと同じ西海岸のシアトルで受験させてもらえることに(願書すら書かずとりあえず出向いたらしい。天然?)。実技で一発合格。「弾き終わったとたんその場で『来たいと思ってるなら奨学金あげるよ』って言ってもらえた。今となってはそのオーディションしてくれた人たちと一緒に演奏してるの」とニッコリしてます。それでも、ボストン(東海岸やね)まで行く航空費もベースを送る費用も、ましてや向こうに着いてから食べるものを買うお金すら無いし、と入学に関しては迷いつつ、結局友達とコンサートを開いてお金を捻出!Berklee行きを決めます。最初の肩書きまでにこんだけあるとは思わへんよな…とわたしもインタヴューを読んだり観たりしてびっくりしたので紹介してみました。華奢でかわいらしいけど、語り口はめちゃしっかりして聡明なご様子。まさにたたたき上げ、まさに腕一本でどんどん周りに認められてきた人なんやね。こんな女の子がちゃんと評価を受けてサポートされるっていうのは良い時代になってきたのかもしれへんね。Nina Simoneのこととか思うとさ(友達づら)。 ![]() 1stアルバム"Junjo"は2006年(レコーディングは2005年春らしい)はAruan Ortiz(ピアノ)、Francisco Mela(ドラム)、そしてEsperanza Spalding(ベースとヴォーカル)からなるジャズアルバム。インタヴューによると元はキューバ音楽をやろうと集まった3人らしいけど、色んなタイプのジャズができるわな!と一緒に演奏したものかアルバムになったそう。一曲目のThe Peacocksからもっすごかっこいいです。本人も「授業で、砂漠で独りぼっちになったとして選ぶなら?って訊かれてこの曲、と答えた」というぐらい好きな曲らしい。ピアノのAruan作曲のMompouanaもわたしは好きやし、Perazuanのチュパチュパ言う音(歌唱法?)も気になる!ベース一本で叙情的に歌うCantora De Yala(Yalaのシンガー?)はほんまにやられる!最初聴いたときは何じゃこら!と思いました。べ、ベースが!最後のPerzelaは2ndに通ずるラテンのリズムが気持ち良い曲です。ヴォーカル全体に少なめで、Cantora de Yalaを除いては歌詞の無いスキャット。これがピアノ、ドラム、ベースにスキャットというシンプルな構成やけど聴くほどに引き込まれる何かがあるんやな。Rodrigo y Gabrielaに引き続き(全然毛色は違いますが)、ヴォーカル好きのわたしがヴォーカルに焦点をあてずとも楽しめる気持ちの良い音楽です。 で今年5月に出た2ndアルバムは彼女の名前であり、スペイン語では『希望』という意味である"Esperanza"というタイトル。そんなこともあって?フローラ・プリム(大好き!)を連想するようなラテン系ジャズ。8ビートが多い元気良い内容。1stと比べると歌詞ががっちりついた歌ものも増えてます。マルチリンガル、と色んなとこで書かれてるけど英語、ポルトガル語、そしてスペイン語でいいのかな?(それともフランス語?)曲はポルトガル語のが多いように思うけど、それは単にその曲の持つルーツに合わせてつける歌詞の言語も変えてるってことなんでしょうか。1曲目のPonta De AreiaはMilton Nascimentoが初めて書いた曲という話をどっかで読んだ気がする(が、ソースがわからへんので自信はありません)。Nascimentoのはもちろん、Wayne Shorterのも良くて好き。変わったとこではEW&Fがやってるんやけど、このEsperanza版Ponta De Areiaはオリジナルを凌ぐ勢いで素晴らしい出来!この一曲で満たされるぐらい気に入ってます。 でI Know You Know。ピッキング(?)の音がほんと綺麗で、この人のアルバムは是非ヘッドフォンとかで聴いてほしいんやけど、ベースの一音一音が極上です。もっとヴォーカル抑えてベース音きかせてほしいぐらい。次のFall Inはピアノの湿り具合が泣ける。出だしのメロディが好き。Lizz Wrightが歌ったらまた良さそうな雰囲気やな~。このアルバムで弾いているLeo Genoveseって人のピアノ、わたしはすごく好きです。録音が良いのもあるかもしれへんけど(あたしが聴くジャズのアルバムって古いのにデジタルリマスター盤じゃないのが多いせいで音がひどい。こだわらへんあたしにとってすらひどい)。にしてもめっちゃ上手い!てのは当たり前なんやろけど無駄な音が無くて粋な感じ(?)が良いわー。EsperanzaさんのMyspaceフレンドリストにいたのでBioをチェックしてみたところアルゼンチン出身、アルゼンチンの国立大学でクラシックピアノを学んだ後Berkleeも卒業したらしいのでそこつながりなんでしょう。眼鏡男子でした(どうでもいいか)。バンドといえばドラムのOtis Brownも良い!Leoさんは一緒に来日するみたいやけどこの人も来るかな~。次のShe Got To Youからラテン風味が増してきます。ピアノベースドラムががっちり一本のグルーヴを作り出していて(声は添え物、良い意味で!)ぐいぐい引き込まれる!”Love me of leave me, but please don’t deceive me”という歌い出しが印象的な”7曲目のPreciousは2枚のアルバムを通しても最もポップで分かりやすい曲やと思うんやけど、わたしは無性に気に入って絶賛リピート中。こういうさらっとキャッチーな曲もこうやって良いベースラインがついてるとこんなにも気持ち良く聴けるんやな。特にサビのヴォーカルラインとベースラインの組み合わせなんて垂涎ものー。次のMela(これってポルトガル語では汚いって意味やった気がすんねんけど…dirty?)はまさにフローラ・プリム全開!て感じのラテンビートがすごく気に入ってます。If That’s Trueも何回も繰り返して聴きたくなるかっこいいジャズ。しつこいけど、この曲などは特にヘッドフォンで、夜中に、1人でお願いします(お願い…?)。最後のSamba Em Preludioは南米映画のエンディングで流れてほしいような、けだるく揺れるリズムが最高。サンバっていうだけあってブラジル(ポルトガル)語。サンバ!リオ!てことでもっと元気な曲かと思ったらそういうことじゃないのか…いつもより低音で歌う声はなかなか妖艶です。アルバムの締めくくりには最高の一曲です。 ![]() ご存知パワーヴォーカルないしパンチある声が大好きなわたしにしては珍しく、軽いヴォーカルです。でもこの人のヴォーカルは、ベースとそれにまつわる音楽のスパイスとしてすごく気分良く聴けます。 わたしが好きなPreciousやI Know You Knowみたいな歌ものでは、この音楽にぴったりの軽やかな小鳥ボイスにうっとりなるぐらい。この声でこの歌唱力で、ポップでキャッチーな曲歌って踊ってたとしたら全然興味もたへんかったやろうけど、やっぱ音楽あってのスパイスとしての声って感じかな。一見特にとっかりもなくさらーっと、表面つるーっとしてそうな感じやけど、その下地にものすごく深い音楽の水脈があるような感じ。泉溢れ返ってます。来日が決まっていることもあって色んなとこで紹介文を見かけるようになってきたけど、「オサレなカフェミュージック」みたいな扱いが結構目立つのでこれだけは声を大にして言いたいんやけど、Esperanza Spaldingを単なるオサレミュージックとして片付けるのはやめてください!!!!あかん!禁止!天才やで、この人。誰かに紹介するなら少なくともまじめに(つまり熱意をもって)聴いてからにしてほしいもんやわー。ぶつぶつ…ぶつぶつぶつ…。 先述の通り、今回のアルバムはかなりラテン、特にボッサ風ジャズっぽいものも含まれてて、なんとなくこのジャンルって変にオサレな感じばっかりが全面に出てそうなイメージやん。正直言ってあたしそういう毒にも薬にもならない(わたしの方がよっぽど失礼や)無害な雰囲気って苦手なんやけど、Esperanzaさんに関してはそういうレベルを遥かに超えていると思うの!その奥にあるなんかを感じてしまったのでぐいぐいいけている次第。かれこれまる一ヶ月実はこればっかり聴いてる勢いです。せっかく買った他のアルバムまだちゃんと聴けてへんの!Sy Smithとかめっちゃ楽しみにしてたのにさ。 ![]() ということで興味があれば映像をお楽しみくださーい。初めて観たときは改めて驚いたけど、ベース、それも一本調子のダダダダダってベースじゃなくてジャズの旋律を奏でながら同時に歌うってどういうこと!?バラバラの旋律を弾いて歌ってると思ったらクライマックスでベースとユニゾンになったり、ふわーっと聴いてるとほんと心地良いけど、よう考えたら驚愕。 ・”Esperanza"のEPK スタジオでのランちゃんかわいいねえ。いきなり大好きなPreciousの録音びはいんどざしーん! ・”Precious” テレビ初出演のランちゃん。堂々としてます。やっぱその曲なのね!最初見たときから思ってたけど、ランちゃんてあたしの中にあるモモ(ミヒャエル・エンデ)像にぴったり。 ・”I Know You Know” テレビ出演中のランちゃん。Jimmy Kimmelのセーターが80s~90s前半のたけしみたいであることはおいといて(誰も気にしてへんか)、これ観るとちょっとAmelっぽいエッセンスがあるかも。歌い方かな(むしろ服?)。普通のアコースティックベースでもこんな大きく見えるって、身体小さいんやなあ。 ・”Ponta De Areia”これはオーディオのみ。 Ponta De Areia、つまり砂の岬っていうのはゴールドラッシュのときにブラジルに連れて来られて働かされたアフリカ人という視点(?)から書かれた曲らしい。ミルトンナシメントが書いた曲やけど、これを現代のジャズミュージシャンがこれをカバーするっていうのも意味のあることなんやろうなあと思う。そういえばこないだたまたま見たアメリカンアイドルで(めっきり興味失ってる)、トップ3まで残ってた黒人の女の子が、A Change Is Gonna Comeを歌った後感極まって泣いてたんやけどその後「最近この曲の持つ意味を知った。自分の人生の転機、変化と重なって…」とか言っててんけどさ。自分も含めて、もう60s以前のことなんて全く肌で感じたことがない、残り香すら感じられへん世代やもんね。それでも脈々と自分の中に流れる血を意識したときに、感じるところや考えるところがあるのやなと思いました(幕末の志士の番組やら本やら見てやたら侍気分になるのと同じ?) ☆オマケ ランちゃんが在籍していたヒップホップ(?)グループBlak Scienz Tribeのライヴ映像!右側でベース弾きつつコーラスつけてます!映像がやたら古い感じやけど年齢を考えると4、5年前ぐらい?お宝映像やから、ってことじゃなく普通に曲としてかっこいい!地味にヘヴィーローテーション入りしてます。 暑いわじめじめやわのこの季節、ロドちゃんガブちゃんで更に暑苦しくなるのもよし、ランちゃんで涼やかになるのもよしです。夏!良い音楽聴いておいしいもん食べて健康に乗りきりたい夏。日本の夏。 ![]() モモっぷりがかわいいからいつもより多めにお届け。良い夢見てにやけてるみたいな顔。 ロドガブ(誰)と一緒に買いました!でもまだ1回しか聴いてませぬ!ロドガブが今の自分のフィーリングにピタっとハマってリピートしまくり千代子!ライブ盤もあったけどセルフタイトルの前の作品?みたいで知ってる曲無かったけど貴重みたい!?こんな時田舎は売れ残りがあって良い感じ! Esperanzaは一聴した感じ薄い?とか思ったけど、まだ一聴くした段階だから全然感想を言える段階じゃないんだけどね!夜に聴くと心地良さそうだから眠る時に聴いてみます。 ちなみに『Juno』ってタイトルの方を買ってみた!一番下の画像心地よさそうだよね。いいわ~。 両極端に近いもんねー。同時に買うってだけでもおもしろい組み合わせかも。あ、ライヴ盤て最寄タワレコで見たかも。品薄なら買っとこうかなあ。 EsperanzaはJunjoの方ってことはデビュー盤やね!そっちの方が ジャズらしいジャズかも。夜とか昼下がりって感じかなー。また感想 聴かせてー。にやーって顔がいいよねー。 今日アルバム買ってきましたー。1曲目からかなり期待が高まってます。これはやみつきになりそう…。 来日に向けての盛り上げ作戦が着々と進んでいると考えていいんやろか!
ライヴ、売れ行き不振で中止、なんていうことにならへんか今から ハラハラしています。楽しみにしすぎて、そんなことなったらガックリ なんてもんちゃいますから・・・みんなーはやくー! chansukeさん Ponta De Areia、良いですよねー!!聴いていくうちに、さらーっ とした手触りの、その下にあるものに触れられる気がします。病みつき です。オリジナルの曲が良いのも魅力ですね。歌詞も独特の世界 があって、Esperanzaちゃんの人となりが分かるようで好きです。 今の季節、涼しげで良いかも(秋は秋でこの季節にぴったりとか言い 出しそうですが)。
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