フォロー中のブログ
聴いてる曲
カテゴリ
以前の記事
2012年 01月 2010年 11月 2010年 04月 2010年 01月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 2005年 05月 2005年 04月 2005年 03月 2005年 02月 検索
最新のトラックバック
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
Mary J. Blige “Growing Pains”
※寝かせすぎた。リリース後数ヶ月である程度書いて放置していたものに若干手を加えました。 はい、一年ほど前にリリースしたアルバムなんて新しくも古くもなく一番おかしなタイミングになってしまいました。残念無念。 グラミー賞やら記録的セールスやらで遂に超メジャーな世界にまでその名を知らしめることになった前作The Breakthroughから2年。92年のデビュー作からほぼ2年ごと(2ndと3rdの間だけ3年)にオリジナルアルバムをリリースしている意外と勤勉なMaryさんの8作目。賛否両論(らしい)なのは、大成功を収めたThe Breakthroughパート2みたいな内容にはなってないからかな?確かにBe Without You風の曲も見当たらへんし全体の感触もずいぶん違う。腰抜かされた先行シングルJust Fineの通り、姿勢は攻めの方向です。『成長痛』というタイトルにはPMS以来の驚きを提供してもらいましたが、痛みが増していく、じゃなくて成長に伴う痛みで良かった(一瞬どっち?と思った)。 (1)Work That AppleのCMで30秒だけ聴いたときから、Just Fineよりもこっちの方が好き!と思っててんけどフルで聴いてもやっぱその気持ちは変わりません。冒頭、電子鍵盤(?)の印象的なイントロに、のっしのしベース、ドラム、"Work your things ア・ア・ out♪”のコーラス(←楽器みたいな扱われ方で本編にも登場する)が加わって間髪置かずに早口のパーカッシヴなヴォーカルが入ってくる流れで完全にこの曲(アルバムかも)に引き込まれた!この曲を含めた冒頭3曲(Work That、Grown、Woman Just Fine)の展開はすごく良いです。3曲ともそれぞれタイプの違う曲ではあるけど、共通してるのはいつにも増して言葉のデリバリーがハキハキしていて速いこと。いつもわりと早口で言葉を詰め込むタイプの歌手ではあると思うけど、本人もこの次の曲Just Fineについて「まじこの曲は速くて歌うの大変だわーははは」と言ってたぐらい。ラップで言葉を繰り出すことをspit(唾とかを吐き捨てる感じ)って表現を使うことがあるけど、そんな言葉を連想させるようなヴォーカル。プロダクションはSean GarrettとTheron Otis Feemster(=Neff-U)。確かにデスチャのLose My Breatheとか、Eveが客演したLove & Life収録のNot Todayみたいな雰囲気あるかも。ヒップホップのトラックっぽいけどどこか女らしさとかポップさがあるのがおもしろいです。ピアノがアクセサリーというか、きらきらした感じを出してるのかも。 PVもシングル盤のリリースも無いみたいやけど、AppleのCMに使われてiTunes Storeでは2ndシングル扱いになってるみたい。AppleのCMそのままでいいからフルバージョン観てみたかった。 (2)Grown Woman Featuring Ludacris M!ヘッヘッ!J!ヒッヒッ!B!ヘッ!M!…と、力士の息切れのようなお囃子が斬新すぎるイントロ。びっくりしたけどほんとかっこよくてキャッチーな曲ですごく気に入ってます。そう、珍しくキャッチーで口ずさめそうな感じが実はMaryとしては珍しい一曲かも。Ludacrisのアルバムに参加したときのRunaway Love(こっちは重いテーマを扱った切ないけどほんとに良い曲。Wyclefとの911以来の泣ける客演!)もすごく良かったし、Ludacrisとの相性良いのかな。今作のラッパー参加は実はこれ一曲だけ。普段のヒップホップ勢への客演っぷりを考えると意外やけど、わたしとしては嬉しい方向。にしてもこれをシングルにせえへんかったことは失策としか思えへんのやけど。 タイトル通り、「大人の女」としてここぞとばかりに「みんなに、あんたが恋してるのは大人の女なんだって言ってやりな!」とか大人の女の心意気?を唄っているんやけど特に気になったのは I keep it covered up / Cause I'm a lady I know how to show a little some(thing?), some(thing?) You can't see what's under there / Cause I'm a grown woman I'm so sexy / Remain a mystery あたしはそんな肌露出しない、レディだからね チラ見せテクがあるわけよ 服の下に何があるか丸出しにする気は無い、大人の女だかんね ミステリアス(見せへん部分を残しておける)なあたしってほんとセクシー いつからMaryさんがミステリアスレディになったのかかなり疑問が残るところです。確かに最近のMaryさんといえばそこらへんのヤングママたちより落ち着き払ったおかん系ファッションで鳴らしています(家族で登場してる車の広告なんて…)。昔は露出しまくりで場末感あふれてたのにそんなことは無かったかのよう…というかそこから成長したってことなんか。まーMaryさんと同世代でリアルタイムで成長してきた全国レディース連合の皆さんもほとんどが2、3児の母やろうし、彼女らの代表としてスポークスパーソンMaryの役割はきっちり果たしているのかもしれません。Ludaちゃんに「若けりゃいいって小児愛好者かよ?俺は大人の女がいいぜっ!」とか言わせてるあたり、レディースの皆さん(だれ)も納得の仕上がりかもね。うーんかっこE。 (3)Just Fine 「あたし音楽大好きだから、いい曲聴くと踊りたくなっちゃうんだよね。楽しくやりたいのよ。でもこの曲にはさすがのあたしもこう言いたくなっちゃうわけ…ウッヒョー!」という語りから入るこの曲、言わずと知れたアルバムからの先行シングルやったんやけど。最初聴いたときにはほんっとに無理!と嫌悪感満点でした。このピコピコ感、Maryやっちゃったねと。Jazz Phaよくもやってくれたねと(公開当時はJazz Phaだけ話題になってたけどTricky StewartとThe Dreamも製作に関わってた)。で続いてPV(コチラ)が公開されたときには、あまりのやばさに自分の記憶から消そうとしたぐらいです。今観てもあのビデオは笑ける。再三にわたるあたしからの警告を無視したファーてんこ盛りの登場(PETAに卵投げられたらそれはそれでおもしろい画が実現しそうですけどもせっかくノーモアドラマなわけやしね…)、そして脱ぎ捨てたと思ったらやたらなスタイルの良さをアピールしつつ元気玉(Cha-la head-cha- la)をこねくり回し、シーン変わったと思ったら鏡の間で怪しげなポージングwith IKKOさんヘアー。そしてどこまでも引っ張る女優風Mary、そして3人のMaryがそれぞれのペルソナを演じている(つもりなはず)感じのシーン。ブリッジパートでは白テレタビーズ姿(赤テレタビーズのNdege先生と競演してみたらいいのに)がなかなかかわいいね、と思ったらなぜか鳩的なもんが飛んでる。きわめつけは男装の麗人風で踊りまくるシーン。似合わねー!ダンス変!そしてその服装のまま微妙なポージングでパッパパパン!と手拍子でシメ。どんだけてんこ盛ったら気が済むんでしょう。さすがにこれは(あたしはある意味楽しめるけど世間的に)あかんやろ、と悲嘆にくれてたんやけどライヴでは意外と良いことが発覚したのは今からちょうど一年前。2007年11月にあった来日公演で聴いたらこれがかっこいいの!印象が変化した最大の要因は、ピコピコ音が抑えられてベースとドラムがぶっとくなったことによって、耐えられない存在の軽さが軽減されてたことがあげられると思う。今聴いてもやっぱりCDよりライヴの方が良いな。ちなみにGeffinの会議室だかでスタッフに聴かせるために流してたら、偶然廊下歩いてたNe-Yoやら(あと誰かいた気がするけど忘れた)が部屋に入ってきて「この曲すげー!もっと音量上げて!もっともっと!」と皆で大盛り上がった挙げ句、最終的には音響機器から煙を出したという逸話があるらしい。コント? (4)Feel Like A Woman 前半のハイテンションから、やっと一息つけるミドル。Growing Womanに続いてこれもタイトルにWomanが。痛みを伴ってまで向かう先はWomanてことなのかしら。Interlude的なストリングスによるイントロから、ムフ~というため息(鼻息?)と共に一気に引き込まれるこの曲、って書いてて思ったけどこのアルバムってイントロがすっごく凝ってるね。曲間が無くて全曲地続きやから印象的なイントロを心がけたんでしょうか。この美しい曲はちょっと意外なNeff-U(Nephew?)ことTheron Otis Feemsterさんのプロデュースによるもので、ソングライティングには彼とThe DreamさんとMary(詩だけかも?)。地をのろのろ這うようなベースラインと上の方で鳴ってる音割れのときの振動みたいなシンセ音(表現力無くてすんません)の反復フレーズの間にぐいぐい割り込むようにヴォーカルが泳いでくるイメージ。怒ってもないし憂いてもないし切迫した様子も無く。歌声についてだけ言うと、今まではどんだけラヴソングを唄っても声だけは悲壮感があったり(そういう曲が大好きやねんけど)苦しそうやったりしたわけですが、今曲に関しては「これ、なにMary?」と言いたくなる歌声。結論としては、女Mary…やったら今までと一緒やがなって話ですが、思うにMaryって怒ってるMaryとか悲しいMaryとか心情はあるにせよ結局Maryやったと思うんです。でもこの歌声はMarというより、女!て感じ。リラックスにも色々あると思うけど、相手に体重を委ねるようなリラックスぶりを感じます。イーイー怒ったり泣いたりしてたMaryですが、考えてみればこれまでここまで具体的に相手に対する要求を口にするMaryは珍しい。冒頭からI want you to rescue meやもんね。で「家に向かってるなら、帰りにあたしに何か買って来て、鞄でも靴でも何でもいいから」て、ゴリゴリの物質主義みたいな歌詞ですが、自分のために何かしてほしい、ということの象徴なんやろうな。「こうしてほしい、ああしてほしい」とちゃんと言えるのがいい女の第一歩やと。そうですか…。 そうや、歌詞といえば I'm tired of screaming independent / I wanna start depending on you 自立自立ってわめくのには疲れた。あなたに頼ることをおぼえたい。 はMaryさんかなりの新境地やね!R&B界(おおげさ?)としてもある意味斬新かも。冒頭のムフーッには、一周(ご本人は5周ぐらいした気分かも)してきたという風格すら感じます。若い頃「指輪も車も全部あたいが買ったっつうの、おーらうぃっめーんいんでぃぺんっでーん!(デスチャ)」と歌うこともできずレディースの頭をはっていたMaryさんならではかもしれません。 メロディも言葉のデリバリーぶりも後ノリのMaryが最大限に活かされてて、アルバム内でもリピート率の高い一曲です。歌詞なんかしらんでもちょう良い曲やと思う!さすが今をときめいてるThe Dreamさん!良いプロデューサー/ソングライターの条件としてその人に合った曲を提供できるかっていうのがあると思うんやけど、自分の色を失わずそれができる人って少ないと思うねんな。The Dreamさんはそれができる人なのかもしれへん、とこの曲を聴いて思いました。付け加え感満点ですが、今年よく耳にした音割れしてるみたいなシンセの音(呼び名がわからへんけどUsherのLove In This Clubとかのアレ)がすでにここで採用されてたんやねー。 (5)Stay Down は~濃いのが続くわ(疲れた)。これ大好き!前作の大ヒットの起爆剤であり最終的にMaryのキャリア上でも最も売れたシングルになったBe Without Youコンビ、Bryan-Michael CoxとJohnta・ついにアルバム出えへんかった・Austinさん作。曲自体は決してBe Without Youパート2にはなっておらず、でもやっぱりとてもドラマティックな曲。抑えて唄ってるところからだんだん盛り上がってくる様にぞくぞく。テンポは(4)と同じぐらいやけどこの曲は、特にコーラス部分に相当言葉が詰め込まれて早口になってるので同じようなミドルって印象はあまり無いかも。 Be Without You2ではないとは言ったものの歌詞のストーリーと雰囲気としてはやっぱり流れを汲んでいるように思えるとこもあって、(4)みたいな余裕とか甘ったるい感じが無く、恋しさとせつなさと心強さと…って感じで「人生山あり谷あり、二人でなんとかやってこな」と切々と歌い上げています。(4)みたいなのも新鮮で良いけど、やっぱりあたしはこういう緊張感というのか、険しい表情で唄ってるんやろなーとMaryのスタートレックな眉間が思い浮かぶような曲が大好きです。Keyshia Coleの新譜のとこでも言ったけど、わたしの一番好きな「悲しい曲じゃないのにどこか切迫した雰囲気」を持った曲ってまさにこういう感じ!!最高 最 最 高! 今回のアルバムで顕著なのは歌が強いこと。これまでもパワーヴォーカルで喉を鳴らしに鳴らしてたMaryさんですが、ここ数年の、具体的にはThe Breakthrough以降の喉というか歌声の強化ぶりは目(耳?)を見張るものがあります。低音から高音まで、安定して太さがでてきたというか押しが強くなってるというか。ファンやけどずっと耳について気になってた、鼻にかかった高音(ファルセット含む)が激減なんです。うれしい。それが本当によくわかるのがこの曲。このヴォーカルパフォーマンスは素晴らしく高品質やと思う。そして、しつこいようやけど、やっぱこのコンビの曲のメロディや展開は秀逸ですね。ありがとうジョン太改めジョン亭。 この曲、歌詞もなかなか興味深いです。タイトルになってる”stay down”は、もちろん「落ちこんでる状態でstay!」なんていう意味ではなく、down=to be with it/ deal with it、最初の方に書いたように「(色んなことあるけどそれから逃げずに)真摯に向き合って乗り越えていこう」てな感じかなと。結婚してから突然、一人称にWeが急増中のMaryさんです。でやっぱり心情としてはWe Rideに通ずるMaryさんの新しいパターンが展開されています。注目のラインはサビの後半 The drama will not last forever (stay down) we'll beat it as long as we're together. One day we'll look back on this , we'll be like 'remember this?' and it's gonna make us smile 'cause in the end we stayed down.. どうこれ!No More Dramaを受けて「ドラマは永遠に続くわけじゃない、一緒にいるかぎり乗り越えられる」ときて、「いつか振り返って『あのこと覚えてる?』って笑い合える日がくるわ。一緒に乗り越えてきたからね、って」ですよー!ついにいつかそんな日が来るはず、と未来を描けるまでになっちゃいました。思えば遠くへ来たもんだ、ですね。古いね。幸せいっぱいのMaryさんに良い歌うたえるの?人生お花畑☆てなってしまったらどないしよ・・・というたち悪いファン(自分のことです)の懸念をめっちゃ鮮やかに翻してくれて、感動っす。これまでのよしなしごとに裏打ちされた、渾身の一作やね。あとトリビア(?)的なこととしては I need you baby, just like Weezy baby, not Weezy like the son of Baby but the wife of George という詞。「あたしはWeezyみたい、Babyの仲間のWeezy(Lil’ Wayne)じゃなくてGeorgeの奥さんのね」て言ってます。ジョージの嫁?ブッシュ?やったらローラやし…と思っていたら75~85に人気のあったThe Jeffersonsというホームドラマに出てくる夫婦のことで、黒人主体のキャストで歴代最長記録をもつシットコムらしい。ビルコスビーがジョージ役、奥さんがWeezyて名前やってんてさ。全く聴いたことありません。そういえばこのフレーズの前に pride don't help , it only hurts(プライドは何の役にも立たない、むしろ自分を傷つけるだけ) とあるんやけど!これもなかなかのパンチラインですね。Sadeのlove is srtonger than prideを思い出した。 え~ちなみにこれが2ndシングルというとこまでは良かったんやけどPV、やっぱりやっちゃいました。Just Fineはわたしの爆笑をかったもののCGとか服装とかビデオそのものはお金かかってんなー!と頼もしく思ってたのに、今回…何やろうあのガチンコ合成。ひたすら雪つうか氷つうかをバックにあったかそうな服着て歌ってます。ほんま、しつこいようやけどいい加減にせんとPETAの攻撃は激化は免れないと思いますよ…中でもやたら防寒中のファー付きフードかぶってるやつは、Tina Turnerかと思いました。あと、つるさらIKKOヘアーに飽きたのか、ちょっと荒れ模様なスタイルもまぎれこんできてます。とにかく今回曲とPVのクオリティの落差がひどい。ダメ+低予算PVにはまだ早いのに~!まだ2ndシングルよ?4つ目(Keyshia Cole “Heaven Sent”のガッカリPV参照)とかちゃうのよ!→とか書いてたら案の定後が続きませんでしたねえ。 (6)Hurt Again Maryの声は時期によって分けられると(勝手に)思っていて、第一期=1st~2nd(今に比べると声は細く、少しおぼつかない歌声に、二期に通ずる荒さ。それが当時のトラックにばっちりと合っていきなり傑作が2作も誕生)、第二期=3rd~6th(ツアー三昧で歌い込んだ喉で声に強さが増しつつも3rd以降特に酒焼け・ドラッグによると思われる荒んだ喉←勝手に言ってる)と唄い回しが少しずつ変化してきてるように思う。4thでは曲の良さもあいまって、第二期のヴォーカルのハイポイントが堪能できます。そこからLove & Lifeに至るまで、歌唱力がだんだん語られるようになってきたんちゃうかな(第一期はサウンドとスタイルで認知されたとこが多いと思うし、それ以降も歌へた、とか平気で某ブラックミュージックの雑誌とかにも書かれてた!)。そして今回思ったのは、MaryがR&Bカテゴリーだけじゃなく一般に認知されることになった前作The Breakthroughから第三期に突入してたんやな、ってことです。大きな違いは(5)でも書いた、低音から高音までの安定した声の太さ・強さとヴォーカルの表情の豊かさかな。怒り、悲しみ、嘆きみたいな激しい感情に加えて、この曲みたいにちゃんと自分でコントロールした自分の弱さの見せ方とか、リラックスした曲での揺らぐ感じとか、今まで無かった表現が確実に増えてる気がする。あと歌い方が丁寧になった。ひとつひとつすごくきれいに歌おうという意識を感じます。Share My Worldとかかなり雑やもんね、今聴くと。でもあれはその雑さが魅力やったし、今は今で丁寧つってもつまんないわけでは無く、こんなんもあるんやってヴォーカルの声色だけ聴いても楽しめる感じ。 (曲について書くの忘れて次いきかけた)で、Hurt Againですがプロダクションは(たぶん)前作からの続投、Dre&Vidalのお二人です。「もう傷つきたくないのよ」と全編わたしが一番苦手なナイーヴ系ハイトーンボイスで歌ってます!でもこれでずっと通すのが第四期なのかも…つまり野太いときは野太く、産まれたての子鹿ボイスのときは全編そちらでと。あまりにも落差があるからちょっとなーって感じはあるけど、「自分の気持ちを打ち明けられないわけ、だってもう傷つきたくないからね、ネバネバ!」というMaryさんの独白なのでこういう声になるのは仕方ないのかなと。そら怒ってるときとは声ちがうよね、臆病ながらも恋するMaryさんの図ですからねと。そういう感じで特に好きな曲でも無いけどさらっと聴いてまーす。JillやFloetryやMusiqを手がけてきたDre&Vidalの二人なら、Maryにももうちょっと違う感じの曲でアプローチして新しい風吹き込んでほしいな、という気もするんやけど。 (7)Shake Down Featuring Usher 出た!ニカウさーん!最初聴いた時は「ニカウいらーーん!」と思って絶賛スキップしてたけど、気を落ち着けて何回か聴くうちに聴けるようになってきました。Maryとデュエットするには声が弱すぎるんちゃう?あとMaryをエスコートするにはにやけすぎちゃう?と思ったんやけど、よく考えたらここでAnthony HamiltonとかJaheim(あたりをやっぱ希望してしまうわけですけど)とか出てきても逆に予定調和やもんね。Usherは意外でした。たぶん実はそれが功を奏して良い具合に肩肘張らず気軽な感じでデュエットを楽しんでる感じが伝わってくる好曲。常にパーソナルなことを歌うMaryはもう卒業したんやろうね。誰が聴いても自然に楽しめる、肩の力の抜けた一曲です。ちなみに制作陣はJust Fineとほぼ(完全に?)同じ。できる人たちなだけあってよく練られた曲やから聴いてても飽きへんし!結局結構好き。ブリッジのための曲構成、ってあたしが好きなパターンなんやけどこの曲はまさにそんな作りになっていて、"If love is the crime, I'm down for it."につづくブリッジパートはぱーっと空が開けるような爽快感があります。 冒頭のUsherの"M・A・R・ Y・J・ Blige(えっえー、あーわい、じぇー、ぶらいじ♪)oh how I wish I was by your side♪”とかMaryに向けて"Girl, I wanna share my existence(ガール、僕の存在を分かち合いたいんだ)"とか言ってるのが無性にわらけるんやけど、この軽快さがキーなのね。Maryの歌が鼻歌気分に聞こえます。 (8)‘Til The Morning ここにきてなぜかThe Neptunes。MaryとはNo More Drama収録”Steal Away”ですでに一曲やってるんやけど、あのときはPharrellのおかしなヴォーカルにびっくりしつつも何これクセになるぅー、と新鮮でした(今久々に聴いてみたけど良いわ!)。並べて聴くと、Pharrellのぶれなさもすごいね。2001年には何コレ、と思ってたのに今ではこれがスタンダード化してるし。軽快なドラムパターンで気持ち良く聴けます。別にMaryの曲じゃなくてもいいんでは、て気もしなくはないけど、さー後半ちょっと重くなりますよ、その前に一踊りって曲。嫌いじゃないです。 (9)までできたのに文字数オーバーで蹴られた。制限あったんや。 (そのうち)後半に続く。
by catchafire1980
| 2008-11-01 10:40
| ALBUMS
|
ファン申請 |
||